先刻、マルワラ学長が述べられた通り、日本は世界から見て国際協力において技術が非常に重要な要素であると認識されている。また、能力構築、すなわちキャパシティー・ビルディングに関しても、日本では極めて重要視されている。
JAXAやJICAといった日本に拠点を置く国際協力機関は、途上国の技術者やエンジニアを育成するのみならず、キャパシティー・ビルディングにも参画している。加えて現在、日本の多くの大学が国連と協力関係を築いている。この連携により、国連と協定を結んでいる多くの留学生が日本の大学で学びに来ている。そこで、国連大学との協力について所見を伺いたい。日本の国際協力機関が国連大学と協力して為し得ることは何であろうか。
国連大学は懸命に取り組んでいる。キャパシティー・ビルディングへの協力を得るべく15校以上の大学を訪問した。先日も、長谷川教授とともに東京芸術大学を訪れた。日本の学生をインターンとして国連に招聘し、国連の組織の本質を理解してもらうためのプログラムも導入している。そして、日本国内のみならず、海外派遣も検討している。現在はヘルシンキの研究所に特別研究員を派遣する予定である。反面、いかにして国外から人材を招聘するかということも熟慮している。そのために我々はいくつかの大学と緊密に協力している。
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